ようこそ。地理の部屋と佐渡島へ。825
石上花を栽(う)エテ後 生涯おのづから是(これ)春
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石の上に花を栽(う)えるようなものだという禅語。ただそんなことは考えにくいが、もし根が付いたら生涯春のようであるという。
こんな人生の有り様をつい欲しいと願うが、自力本願の禅の世界であるから、そこに到達するのは容易では無かろう。凡人である僕はつい易行でそれがなし得るのではないかとノウハウを探したり考えたくなるが、そううまいことはあるまい。
佐渡に単身赴任してきて以来、新聞は職場で読むと言う事にしてきたが、さすがにそれには限界がある。多少の益にはなろうとネットでニュースを読みあさったりしているが、やはり活字になっているものが一番。最近脳が退化しているのではあるまいとか不安である。そろそろ容易いことはやめて、きちんと出費をして世のことを知るようにしよう。石の上に花を栽えるよりはずっと容易いことだ。
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ところで、本を読んでいる内に先の言葉を知ったのだが、その時併せて参考になる事を知った。気になるので忘れないよう記録しておく。
寺院の正門のことを山門という。禅宗の場合、時に山門は、「三門」と表記させる。”三解脱門”の略と言う事になっている。三解脱とは、空と無相と無作のことをいい、いずれも、私心を離れた天真の世界のことである。
先の言葉、「石上栽花後 生涯自是春」と併せて、出典は司馬遼太郎全集『街道をゆく十一』の大徳寺に関する内容からである。
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写真撮影:2013.04.06
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2013年 地理の部屋と佐渡島 yokoso_825
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