写真撮影:2018.11(スキャニング)
先日、大内裕和中京大教授の話を聞けた。内容はこの本の示す日本の奨学金制度の抱える深刻な問題である。これが分かると様々な社会問題の原因の原点も探りたくなる。そこから又別の問題の枝葉が広がり、次第によくもこんな社会にしてくれたなと政治に怒りがこみ上げる。
https://www.youtube.com/watch?v=YBsx4iIImyY
YouTube/大内教授と福島瑞穂さんの対談
気をつけたい。50代の自分をはじめベテランの皆さんが知るものと現在の奨学金制度は大きく異なっている。また年功序列型の雇用体系も過去のものとなりつつある。ある意味現代の若者達。特に30代からそれ以下の者達の苦しみを知る良い機会となる。社会全体がこの泥沼の方程式を解かぬ限り日本の未来は暗い。先生の話を聞いた後にこの本を読んだせいだ。気が滅入った。
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大学を出たものの、新社会人として既に600万円(月額10万の奨学金をうけて利子込み)のローンを抱えてスタート。数年して結婚したいと思っていても、相手となる高学歴女性の二人に一人も同様となると結婚できるのだろうか。日本の奨学金は給付型では無い限り基本はローンである。だいたい大学生の1/2が借りているというので、1/4の確立でダブルローンカップルという計算である。大内教授は日本の奨学金が世界のそれと大きく違うことを軽妙に、そして実例を元に集めたデータを土台に語る。皮肉には笑えるが、内容は深刻である。
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なお、現在奨学金を利用している学生諸君や、これから進学する為に利用を考えている学生と、その保護者の方には是非読んで欲しい。ここ数年で少しは改善されてはいるようだが、奨学金制度そのものを今一度考え直す必要があるようだ。さらには、少子化の問題や日本の将来を憂う社会派の時事ネタが気になる方にもおすすめである。
【関連サイト】
https://bookmeter.com/books/11515635
読書メーター
https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=18825
朝日新聞出版
https://imidas.jp/jijikaitai/f-40-138-17-02-g600
時事オピニオン
http://syougakukin.zenkokukaigi.net/
奨学金問題全国会議
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写真撮影:2018.11(スキャニング)
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2018年 地理の部屋と佐渡島 yokoso_1160
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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