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Channel: 地理の部屋と佐渡島
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比礼・軽井沢の棚田から・令和二年1月版⑫

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山里の風景 写真撮影:2020.01.11

 

【自然の変化はゆっくり・じっくり】


 自然の豊かなこの山間地では季節・季節、変わらぬ風景が流れる。若々しい新緑のまぶしさ。紅葉の時期はその年最後の輝き。見ている者に心地よい昂揚感を与えてくれる。やがて葉の落ちた木々の間を冷たい風が通り過ぎていく。例年通りであれば、そこに雪が深く積もっているはずだが、今年の冬はそれが無い。何かおかしい。

 棚田から車に戻ろうとしている道ばた。雪が積もっていたら見られないものがまだ晩秋のように存在している。季節感が少し狂うぢゃないか。でも全体的にはそんなイレギュラーさにもどことなくゆうゆうとしている。やがて次の春が来たら、いつも通り田おこしが始まり、田植えへとなるはずだ。

 

【変化する社会・いびつな社会】


 自然に比べて人間界はなんと慌ただしいことか。インターネット社会への扉が本格的に開いた1995年。以来まだ四半世紀しか経っていないのにネットはどんどん人のあり方を変えていく。なにか粗野でいびつな世相を感じたりする。AIなんてものが身の回りに浸透したら、知らない・コントロール不能な技術に縛られていく気がする。そんな変化を深刻に受け止めずここまで来てしまったことをどこかで心配している。スマホすら使わず、世間に乗り遅れている感があるのに..。

 かんりにんは日本人の平均からするとあと20~30年は寿命があるが、最後をむかえる頃に社会は、いや世界はどんなになっているのであろう。明るいイメージを抱きたいが最近は心配の方が強い。ついこの間まで「皆中流」とか言っていた日本なのに、今や「格差社会」とかいうし、その進行とともに分断が進んでいるんだと騒ぐ。何か望まぬ社会の有り様を強制されていったり、価値観の変更を強いられそうな気がする。自然と共に生き。焦ることも急ぐこともしない。どちらが良いものか..。次回最終回である。

 

 


Photo-01 鳥たちは餌に困らぬからだろうか。柿がまだこんなに残っています。

 

 

 

 

Photo-02 変わらぬ風景の一つであって欲しい。

 

 

 

 

Photo-03 シオデの実はさすがに少ししぼんでいます。

 

 

 

 

Photo-04 自分の手で栽培できたらなぁ。と、思うことあり。

 

 

 

 

Photo-05 スギゴケと雪。少しだけ冬らしい風景。

 

 

 

 

Photo-06 自然はつつましくいつもどおりなのです。

 

 

 

 

Photo-07 変わらぬ風景であってほしいものです。

 

 

 

 

Photo-08 自然と人の営みの刻む時間は本当は違うのです。

 


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写真撮影:2020.01.11

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