ハイサーグラフ 理科年表・平成25年版より
現地ではバルサローナと読んでいます。
地中海に面したバルセロナはカタルーニャ地方の中心都市。スペイン第二の都市である。もちろん第一は首都マドリッド(マドリィと言った方が良いかも知れない)で、こちらはカスティーリャ地方である。カステラの語源となった地名でもある。
スペイン語は大学時代に第二外国語として習った言語であるが、自分が習っているスペイン語とはカスティーリャ語であると言うことは分かっていた。冒頭バルセロナをバルサローナと書いたが、これはカタルーニャ語での音である。我々がバルセロナと言っているのはカティーリャ(castilla)語での音である。よくサッカーファンがスペインリーグのバルセロナをバルサと言っているが、これははずれではないことがわかっていただけよう。カタルーニャでの音に忠実なだけである。
さて、ハイサーグラフについて述べておかねばならない。気候区分としてはCs(地中海性気候)である。Cは温帯、sはサマーに乾季と言うことであるとの事は前回のマリニャーヌ(マルセイユ近郊)で示しておいた。
それにしてもCsとしては形の悪いハイサーグラフである。典型的地中海性気候は8の字とならぬ左肩上がり(右下下がり)の図が出てくるのである。この図はなんとなく南米大陸のような形の図となっていて、その最低点に最寒月の一月が来ている。確かに気温の上昇期(最暖月の7月)に最も渇いている季節が来ているが、最多雨月は10月となっている。この10月を低温期と見ているのである。ここに何かイレギュラーな感じがあることが否めない。
【バルセロナの起源は紀元前】
ウィキペディアに面白いことが書いてあった。「伝説によれば、ハンニバルの父であるハミルカル・バルカが、カルタゴ人都市であるバルチーノを建設したという。紀元前20年ごろローマ人がやってきて植民都市パルキノを建設したことが、今日のバルセロナの起源となった。」。えっ、ハンニバルの父が?そうか、ハンニバルの父に始まるカルタゴ起源から、後にローマ支配下へと移行する歴史があるのだと察した。
カルタゴとローマは紀元前3世紀から2世紀にかけて地中海の覇権を争った。半島を統一したローマは、西地中海の制海権を支配していたカルタゴとその領域の覇権争いをした。ポエニ戦争である。戦いは紀元前三世紀から三度にわたって繰り広げたられている。中でも第二回ボエニ戦争は熾烈を極めたようだ。ローマのスキピオに対峙したカルタゴのハンニバルは、強大なローマ軍を窮地に陥れた名将として知られている。
紀元前146年、第三回ポエニ戦争でローマは最終的に勝利を得た。西地中海の覇権はローマのものとなったのである。バルセロナはそんなローマとカルタゴの相争った歴史の中に誕生・形成された都市と言えるのだ。町としての起源の古さが相当なものであることを察したい。
【グーグルマップから】
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【バルセロナ・関連サイト】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%AD%E3%83%8A
ウィキペディア/バルセロナ
http://www.ab-road.net/europe/spain/barcelona/
AB-Road/バルセロナ
http://www.spain.info/ja/
スペイン政府観光局オフィシャルサイト
http://www.digitaldialects.com/Katarunyago.htm
カタルーニャ語学習ゲーム
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geographical figure graph list 041
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地理の部屋と佐渡島 2013.03.15(理科年表2013)
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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