ようこそ。地理の部屋と佐渡島へ。1064
仕事に就いてからこの本を大先人からもらった。まさに恩師の一人でもある。地理屋にとっては今日月刊地理という月刊誌があるが、その前身がこの『地理学』である。
特価壹圓と裏にある。
地誌学的研究の分析と綜合 田中啓爾
地理学の本質特にその対象に就ての考察 三澤勝衛
地理学研究に関する断想 政治地理学乃至ゲオポリティークに就いて 阿部一五郎
地理学の対象は何か、研究方法如何 野邊郁三
..他
156~158頁には『満蘇国境の紛争』などと時代を反映する記事などがある。この1936年1月のロンドン軍縮会議から脱退を通告、2.26事件、東京市に戒厳令、メーデー禁止通達、軍部大臣現役武官制復活、五相会議で「国策の基準」決定、日独防共協定調印、ワシントン条約失効。などなど、1931年の満州事変以降の軍部暴走の暗雲が暗い影を落としていった時代である。時代背景が地理学の飛躍を期待したであろう時期でもあった。当時の研究者達の本心は純粋なる地理学を目指していたのであろうが、時代はやがて国策に池するような研究は排除していったに違いない。当時の雑誌としては分厚く、重厚な印象の書籍だ。今では断捨離の対象から絶対外すお宝である。
【かんりにんより】
土日と休めそうですので、早朝から外出する予定です。
もちろん予約投稿で記事をアップしているのですが、
皆さんのサイトへの訪問は本日夕方かそれ以降になるものと思います。
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写真撮影:2017.08.18 スキャニング
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2017年 地理の部屋と佐渡島 yokoso_1064
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